超特急 簿記合格 > 簿記入門トレーニング> 予約販売
予約販売とはあらかじめ予約金を受け取り、後から商品を渡す販売形態のことを指します。
予約金を受け取ったときと、商品を発送したときで仕訳が異なりますので、どちらのパターンが問われてもよいように、一連の流れで覚えておきましょう。
五条書房は国語事典(1冊¥500)の予約販売を企画したところ、20冊分の申し込みがあり、予約金¥10,000を現金で受け取った。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
現金 | 10,000 | 前受金 | 10,000 |
予約段階で受け取ったお金については、前受金(負債)で処理します。
商品の引き渡し時には、この前受金を取り消すことになります。
五条書房は国語事典が完成したので、予約者に発送した。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
前受金 | 10,000 | 売上 | 10,000 |
商品を引き渡した時点でようやく売上となりますので、発送した商品の分だけ売上(収益)を貸方に計上し、借方には前受金を振り分けることで、予約時の前受金を減らすことになるわけです。
ちなみに、上記の2つの式を合わせると、前受金が打ち消され、以下のような仕訳になるはずです。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
現金 | 10,000 | 売上 | 10,000 |
これはよく見慣れた売上計上の仕訳ですよね。予約販売ではなく、その場で商品を販売して渡していたならば、普通の売上計上と同じになるということですね。
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