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売掛金と買掛金

掛けという概念を理解する

簿記の中で最初に出くわす馴染みのない語句といえば、「売掛金」「買掛金」ではないでしょうか。

すぐに現金や預金口座から支払うのではなく、一定期間を置いてからお金のやり取りをする約束をして売買する際に、売掛金と買掛金は用いられます。

「掛け」という言葉は難しいので、例えばクレジットカードで支払いをするシーンを思い出してみてください。

クレジットカードで決済すると、その場で現金で支払うのではなく、後日に預金口座から引き落としされますよね。
まさに購入してから、支払うまでにタイムラグがあるので、「買掛金」になるわけです。

一方で、お店側はその売上を「売掛金」で処理します。
なぜなら、すぐに販売した分のお金がもらえるわけではなく、後日にカード会社からその売上分の金額が振り込まれるからです。ここでも、売上から受取りまでタイムラグがあるわけです。




東京商店は、10月8日に京都商店から商品1,000円を仕入れ、代金は掛けとした。



借方科目 金額 貸方科目 金額
仕入 1,000 買掛金 1,000

東京商店は仕入時にすぐに代金を支払わずに、買掛金にしたということは、要するにクレジットカードで購入したときと同様、後払いにしたということですね。

買掛金は「後でお金を払わなくてはならない」という負債です。「お金がマイナスになる」項目が増えているわけですから、右側に記入します。 それに対比する仕入は左側に記入しましょう。

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