簿記2級の本試験の第4問と第5問は工業簿記が出題範囲になります。
商業簿記と比較して得点を取りやすく、満点も狙いやすいでしょう。
ただし、1つ1つの配点が高く、各解答の関連性が高いので、1つ間違えると、続く問題も間違えるといったパターンに陥りやすいのも事実です。
満点を取りやすいが、部分点を狙いにくいというのが工業簿記だと思ってください。
第4問では「仕訳問題(費目別計算)」「仕訳問題(本社工場会計)」「工業簿記の勘定連絡」「個別原価計算の勘定記入」「製造間接費の部門別配賦」が主な問題となります。
「仕訳問題(費目別計算)」や「仕訳問題(本社工場会計)」は比較的短時間で解きやすく、過去問で繰り返し解けば満点近い点数を狙える問題です。材料費と労務費と経費について、製造直接費と製造間接費を覚えておきましょう。
「工業簿記の勘定連絡」では、資料から製造原価報告書を作成する問題が出題されることがあります。仕掛品の内訳明細である製造原価報告書はその仕様と、総勘定元帳からの各勘定との関係性を理解しておく必要があるでしょう。
製造原価配賦差異という概念についても押させておいてください。
「個別原価計算の勘定記入」は「製造着手日」「完成日」「引渡日」で仕掛品扱いになるのかそれとも製品扱いになるのかを見極めるようにしましょう。
「製造間接費の部門別配賦」では部門個別費を各部門に配賦する問題がよく出題されます。あまり難易度は高くないので、満点を狙いたいところです。
各問題に共通することは、勘定連絡図を理解しておく必要がある、ということ。
材料と賃金・給料と経費と製造間接費からの仕掛品への流れ、そして仕掛品からの製品からの流れは図と共にしっかりと叩き込んでおきましょう。
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